厚生労働省が、65歳以上の高齢者で「寝たきり」の方の原因を 調査したことがあります。それによると、 下記のようになっています。
(厚生労働省「国民生活基礎調査」1998年)
ところが、転倒・骨折が、寝たきり原因の3番目に入っているのを見て、「こんなに多いのか!」と驚かれるのではないでしょうか。高齢者の場合、毎日、ごく普通の生活を送っていたとしても、ちょっとした不注意でたった1度、転んでしまっただけで、寝たきり生活に入ってしまう可能性、それはあなたが思っている以上にかなり高い! のです。
困ったことに、高齢者が転倒すると、骨折にまでいってしまう可能性が非常に高いのが実状です。高齢者の骨はもろくなっていることが多く、特に骨粗しょう症の方の場合は、ごく普通の日常生活を送っているだけでも簡単に骨折してしまうことがあります。 年齢と骨折については数字を見ると明らかです。
60歳を超えると、転んだときに骨折してしまう率が急激に高くなっているのがわかると思います。 しかも、骨折率は年とともに高くなります。 80歳代で一時的に骨折率が減少しているのは、調査母数が少ないための誤差と考えられます。
高齢者の骨折の場合、約1割は「大腿部頚部骨折」になります。大腿部頚部というのは、大腿骨が骨盤につながる部分のことで、いわゆる股関節の部分が折れてしまう場合が大腿部頚部骨折です。新規発症数は年々ふえており、大体、年10万人にも上ります。 大腿部骨折の場合、ひびだけの場合や他の病気を併発している場合を除いて、大部分は手術することになります。さらに骨をネジまたはプレートを使って固定します。骨折が直るまでかなりの長期間に渡って、歩行することが難しくなります。従って、足腰が急激に弱ってしまうことが多いのが特徴です。
従って、もっとも現実的な対策は
転んでも骨折しにくいようにすること、です。
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